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不登校の中学生、高校生の進路(2) 〜高校生の転校先選び

不登校の中・高生の進路に関しての記事の第二回です。今回は、高校生の留年が決まったり、決まりそうな時、また、今の学校に登校しづらくなった時、どのような進路をとればよいのかを考えます。

 

そのまま留年して、在籍高校に行き続ける人も少数いますが、卒業の遅れはもちろん、留年中に結局転校となり、卒業までにさらに時間を要するということも見受けられます。このようなことから、私たちは、よほどの希望や覚悟がない限り、留年はお勧めしません。同様に、休学もほとんどの場合メリットが少ないので、お勧めしていません。また、高校で留年や休学をする生徒は少なく、同年齢の生徒たちと同時期の卒業を希望する方が多いのも事実です。

学年制全日制高校で留年が決まったり、学校に行けなくなった時に、同年齢の生徒たちと同時期に卒業や進学をするにはいくつかのルートがありますが、進路変更する学年によって多少考慮すべきことが違ってきます。

 

同年齢の生徒に遅れず卒業するためには、転校の意思が固まれば、できるだけ早く転校した方が、その年度内で修得できる単位数が多くなり、残りの学年での負担も軽くなって、その分学力をつけることもできます。これは、何らかの不適応や事情によって、登校できなくなった場合も同様です。転入先は、主に私立の通信制高校や単位制高校になります。それは、これらの高校の転入手続きが、ほぼ随時行われているためです。決断がなかなかできなかったり、ひきこもり状態で動きが取れなかったりする場合は、高校2年生以降の場合、一般的には遅くとも12月までに転校を決意できれば、残りの3ヶ月でその年度に該当する一定の単位を修得して次年度に頑張れば、遅れずに3年間で卒業できる可能性があります。1年生の場合は、このリミットはさらに延ばせる場合がありますが、1年次の単位修得状況により前後し、転校が遅くなると次の年度での学習が大変になるのはどの学年も共通です。福岡県立の定時制・通信制高校は転入学の時期が10月と4月のみのため、10月の転入学に間に合わせ遅れずに卒業するには、2年生は夏休み中までの決断が必要です。それぞれの転入学のタイミングを逃すと、一年遅れになる可能性が高くなります。これは、各高校で1年間に取れる単位数の上限がある(概ね40単位前後)ことと関連しています。また、転入学の手続きの前に退学してしまうと、学校の在籍期間に隙間が開くため、卒業が延びてしまうので、転入学と退学の切れ目のない在籍期間を作るように気をつける必要があります。

 

23年生では、転校の決断が12月を過ぎると、3年間での卒業は難しくなりますが、進学を目指す人は、文部科学省が実施する高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定(大検))を受験し合格することで、文字通り高校卒業と同等の資格を手に入れることができます。この試験は16歳になる年度から誰でも受験することができます。試験は年2回で、出願は例年45月と79月、試験日は8月と11月、受験が必要な科目は国、数、英、各1科目、社会2科目、理科23科目で、1科目からの受験もできます。全ての科目で合格基準を満たすと、申請により合格となります。18歳になるまでは合格申請ができませんので、それまでは受験出願はできません。合格すれば、進学という面では、転入学して高校を卒業することは必須ではなくなります。また、高校で修得済みの単位があれば、受験科目の免除を受けることができ、それぞれの高校のカリキュラムにより多少異なるものの、1年次を通過していれば概ね社会や理科の数科目を受験し基準に達すれば合格することができるので、負担が非常に軽くなることも覚えておくとよいでしょう。また、高卒認定試験を利用して大学進学を目指す人には、合格後に高校は退学して、高3の年度は大学受験予備校に通って受験準備を行うのが効率的でお勧めすることがあります。ただし、高校を退学してしまうと、高校中退(中卒)の学歴になることや、学習内容が受験科目に偏ることなどのデメリットに見える部分もあります。進学しても受験科目の基礎があれば、専門の学習にはさほど影響はなく、最終学歴は進学先の学校になるので、問題にはなりにくいのですが、高卒の資格が欲しい人、万遍なく学びたい人は、この選択肢は使わずに、転校して卒業することを考えましょう。最近では、大学入試対策に重点をおいたプログラムを用意している通信制高校も現れてきているので、そのような高校に転入学する方法もあります。

 

高校での不登校からの進路変更は選択肢も多く、その後の進路をどう考えるかによっても選択先が変わることがあります。高校生の場合、期限のある事も多く焦ってしまいがちですが、本人の準備ができていない状態で先行して色々決めたり、急かしてしまうのは逆効果です。本人の状況を見極めて対応することが重要です。

 

ポルタでは、長年の不登校・ひきこもり支援やスクールカウンセリングで得た豊富な経験と情報をもとに、進路に関わるお問い合わせ、ご相談に適切にお応えすることができます。みなさまの目的や状況に応じた選択をご一緒に考えましょう。