今年のゴールデンウィークは、飛び石で落ち着いて休めないという方も多いかと思います。皆様いかがお過ごしですか?
ゴールデンウィークは新年度が始まって約1ヶ月後にやって来る休みの期間です。まとまった休みの後は、学校や職場に出かけるのは億劫になりがちですが、毎年ゴールデンウィーク明けに不登校やひきこもりになる人が多くみられます。
4月は入学や進級、年度初めの希望に満ちた時期である反面、新しい環境に対する不安が強まる時期でもあります。そのため、生き生きと新しい環境に馴染んでいく人がいる一方で、思ったように動けずに不安を抱えながらの生活となる人が出てきます。この差は、それぞれの個性と言うべきものであって、どちらが良いとか悪いとかと言うことではなく、その個性をどう生かすか、と言う話になるので、それはまた後日お話しします。不安を抱えた人は、周りの生き生きした人たちと自分を比べてますます不安になってしまうこともありますが、それは自然なことで、適切な対応を行えば、いずれ自信を持って過ごせるようになります。
不安な気持ちのまま休みに突入すると、休むことができてほっとする一方で、休みの間にこれまでの思うようにいかなかった経験を思い出しては落ち込むということを繰り返し、不安を深めてしまうことがあります。そうなると、休み明けに学校や職場に行っても、自分の居場所がなくなるのではないか、というさらに不安な気持ちになり、家から出にくくなるという状況になります。
そうならないためには、休みの期間にしっかりと休みを楽しんで、不安な気持ちをできるだけ払拭できるように行動するといいでしょう。休みの期間は、家族一緒の食事や団欒、状況が許せば旅行や外出などの時間がいつもよりもたくさんあります。そのような時間を楽しんで、家族の絆を確かめる機会にしていきましょう。
休みの間、いつも家族と一緒でなくても構いません。一緒の時間と一人の時間、それぞれを心から楽しく過ごせるようにバランスをとりましょう。「楽しむことに忙しい」状況、すなわち「忙しく楽しむ」ことが明日への活力を蓄えることに繋がります。